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特定家庭用機器再商品化法  - 重要用語のご紹介 -   用語集TOPはこちら


特定家庭用機器再商品化法(とくていかていようききさいしょうひんかほう、平成10年6月5日法律第97号、最近改正平成15年6月18日)は、家庭用電化製品のリサイクルを行い、廃棄物を減らし、資源の有効利用を推進するための法律である。家電リサイクル法などと略される。

主務官庁は経済産業省・環境省。

目次

  • 1 目的
  • 2 対象製品
  • 3 リサイクル料金
  • 4 リサイクルの仕組み
  • 5 家電リサイクル法の問題点
  • 6 今後について
  • 7 沿革
  • 8 構成
  • 9 関連項目
  • 10 脚注
  • 11 外部リンク

 

目的

本法の目的は、特定家庭用機器の小売業者・製造業者等による特定家庭用機器廃棄物の収集・運搬・再商品化等に関し、適正・円滑な実施のための措置を講ずることにより、廃棄物の減量・再生資源の十分な利用等を通じて、廃棄物の適正な処理・資源の有効な利用の確保を図り、生活環境の保全・国民経済の健全な発展に寄与することにある(1条)。

 

対象製品

  • エアコン
  • テレビ(ブラウン管式及び液晶・プラズマ式)

チューナーを内蔵していないモニターは対象外。また、パソコンのディスプレイ(CRTおよび液晶)はこの法律ではなく資源有効利用促進法の対象である。

  • 電気冷蔵庫及び電気冷凍庫
  • 電気洗濯機及び衣類乾燥機

すべて、業務用として製造・販売されている製品は対象外[1]。

以上の家電を、特定4品目と呼ぶ。

 

リサイクル料金

リサイクル料金はメーカーにより料金が変わる。

料金表(消費税込み) 2009年4月1日現在
メーカー エアコン テレビ 小
(15・15V 型以下)
テレビ 大
(16・16V型以上)
冷蔵庫・冷凍庫 小
(170L以下)
冷蔵庫・冷凍庫 大
(171L以上)
洗濯機・衣類乾燥機 グループ
アスコジャパン - - - 5,869円 5,869円 - B
アピックスインターナショナル - - - 5,869円 5,869円 - B
岩谷産業 2,625円 - - - - - B
LGエレクトロニクス 2,625円 1,785円 2,835円 3,870円 4,830円 2,520円 A
エースインターナショナルジャパン - - - 5,869円 5,869円 3,444円 B
エレクトロラックス・ジャパン - - - 3,870円 4,830円 2,520円 A
大阪ガス 2,625円 - - - - - A
オリオン電機 - 2,835円 2,835円 - - - A
オンキヨーエンターテイメントテクノロジー - 2,835円 2,835円 - - - B
グラソン - - - 5,869円 5,869円 - B
クリナップ - - - 3,870円 4,830円 - A
グローバル - - - 5,869円 5,869円 - B
コルティナ - 3,795円 3,795円 - - - B
小泉成器 2,625円 指定法人(その他) 指定法人(その他) 指定法人(その他) 指定法人(その他) - B
コロナ 2,625円 - - 4,830円 4,830円 2,520円 A
桜川ポンプ製作所 - - - 5,869円 5.869円 3,444円 B
澤藤電機 - - - 5,670円 5,670円 - B
三協 3,664円 - - 5,869円 5,869円 3,444円 B
燦坤日本電器(EUPA) - - - 4,830円 4,830円 - B
三洋電機 2,625円 1,785円 2,835円 3,870円 4,830円 2,520円 B
ジーイー・エンジンサービス・ディストリビューション・ジャパン 指定法人(その他) - - 4,830円 4,830円 2,520円 A
GAC 2,625円 - - 4,830円 4,830円 - B
シャープ 2,625円 1,785円 2,835円 3,870円 4,830円 2,520円 B
ジンアンドマリー - - - 5,869円 5,869円 3,444円 B
全国大学生活協同組合連合会 - - - 4,830円 4,830円 - B
双日マシナリー - - - 5,869円 5,869円 - B
ソニー 指定法人(その他) 1,785円 2,835円 - - - B
ソニー(アイワ) - 1,785円 2,835円 - - - B
大宇電子ジャパン - 2,835円 2,835円 4,830円 4,830円 2,520円 B
ダイキン工業 2,625円 - - - - - A
ダイレイ - - - 5,869円 5,869円 - B
高木産業(パーパス) 2,625円 - - - - - A
長府製作所 2,625円 - - - - - B
ツインバード工業 - - - 4,830円 4,830円 - B
ツナシマ商事 - - - 4,830円 4,830円 2,520円 B
デバイスタイルホールディングス - - - 5,869円 5,869円 - B
東京ガス 2,625円 - - - - - A
東芝 - 1,785円 2,835円 - - - A
東芝キヤリア 2,625円 - - - - - A
東芝ホームアプライアンス - - - 3,870円 4,830円 2,520円 A
東陶 - - - - - 3,444円 B
東邦ガス 2,625円 - - - - - A
日本ビクター 指定法人(その他) 1,785円 2,835円 - - - A
ハイアールジャパンセールス 2,625円 1,785円 2,835円 3,870円 4,830円 2,520円 B
パイオニア - 1,785円 2,835円 - - - B
パナソニック(旧松下、ナショナル) 2,625円 1,785円 2,835円 3,870円 4,830円 2,520円 A
日立アプライアンス 2,625円 - - 3,870円 4,830円 2,520円 B
日立製作所 - 1,785円 2,835円 - - - B
日立リビングサプライ - 1,785円 2,835円 - - - B
富士通ゼネラル 2,625円 1,785円 2,835円 3,870円 4,830円 2,520円 B
船井電機 2,625円 1,785円 2,835円 3,870円 4,830円 - B
マルマン - 3,795円 3,795円 - - - B
三菱重工空調システム 2,625円 - - - - - B
三菱電機 2,625円 1,785円 2,835円 3,870円 4,830円 2,520円 B
三菱電機エンジニアリング - - - 4,830円 - - B
森田電工 2,625円 - - 3,870円 - - A
ヤマハ - 3,795円 3,795円 - - - B
ヤンマーエネルギーシステム 15,750円 - - - - - A
吉井電気(アビテラックス) 3,664円 - - 5,869円 5,869円 - B
指定法人(NEC) 2,625円 2,835円 2,835円 4,830円 4,830円 2,520円 B
指定法人(その他) 3,664円 3,795円 3,795円 5,869円 5,869円 3,444円 B

下記の指定法人に委託した製造業者も「指定法人(その他)」と同金額である。

日仏商事、ニッセン、日本ゼネラル・アプラィアンス、マサオコーポレーション、三ツ星貿易、メイコー・エンタープライズ、ラナ

なお、現存しないメーカ、公式リストにないメーカ(かつて販売されていたミシンメーカのテレビや冷蔵庫、洗濯機など)も、「指定法人(その他)」の扱いになる。

近年の銅価格高騰により銅が多く使われるエアコンは、2007年4月1日と2008年11月1日にそれぞれ500円(消費税込み525円)の値下げが行なわれた(ヤンマーエネルギーシステム株式会社を除く)。

2008年11月1日より一部のメーカでは、ブラウン管式テレビと電気冷蔵庫・冷凍庫はサイズを2種類に分け、小サイズ(テレビは15インチ以下、冷蔵庫は170リットル以下)の料金を値下げ(サイズ区分をしないメーカー品は小サイズでも価格は同じである)。

一部のメーカでは、事業再編や社名の変更などで、製造当初の社名と現在の社名が異なる場合もある(日立情映テック製のテレビは日立製作所、アイワ製のテレビはソニー(アイワ)など)。不明な点や詳細については、家電リサイクル券センターの公式サイトを参照するか、問い合せ窓口のフリーダイヤル・0120-319640に確認のこと。

 

リサイクルの仕組み

詳細は家電リサイクル券センターを参照

まず、対象の製品の廃棄をする人は購入した販売店(中古品の小売業者を含む[2])、あるいは同種のもの(例・冷蔵庫→冷蔵庫)を買い換える販売店に持っていく。そこで料金(リサイクル料金と収集・運搬料金)を払い引き取ってもらう。その後、販売店は製造メーカー(Aグループ、Bグループ等に分けられている。)に応じ、各都道府県で1〜数箇所ある集積場所(指定引取場所)に運び、そこから各社のリサイクル工場に運搬される。郵便局でリサイクル券を購入し貼り付けて、直接指定引取場所に持ち込んでも良い。

廃棄する製品を購入した販売店が閉店して存在しない、遠隔地から引っ越してきたために購入先が遠い、他人から貰ったなどの場合は、直接指定引取場所に持ち込むか、地域によっては自治体や家電量販店、電器店が窓口となって引き取るところもある。

リサイクル工場では、ケーブルひとつまで細かく分別され、再利用が可能なものは、可能な形式に加工をし、家電の製造工場に運搬され、材料として使用される。再利用が不可能なものだけが初めて廃棄される。

大地震などに被災して、使用不能になったテレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンについては、特別措置として無料で自治体が収集を行っている[3]。

 

家電リサイクル法の問題点

パソコンや自動車では新品の販売価格にリサイクル料金が上乗せされて販売されているが[4][5]、この法律の対象となるテレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンは、廃棄する際にリサイクル券を購入する後払い方式となるため、不法投棄が後を絶たない。

軽トラックで廃家電の無料回収を行う業者が存在する。回収された品物は、輸出して修理された後再び販売されたり、分解し金属買取業者に販売されたりする。自治体の収集運搬の免許がない業者の場合、廃棄物処理法に違反する。また悪質な業者は、リサイクル料を徴収した上で夜中に人目の付かない所へ不法投棄をしたり、上記の業者へ渡したりすることもある。実際の例として奈良の国道事務所が冷蔵庫の買い替えの際、正規のリサイクル料金を払って家電店に処理を委託したが この家電店主が、廃品業者に横流して横領し、舞鶴から輸出される船上で、コンプレッサー部分の銅製品などを抜き取り、不要な部分は海上に投棄して、対馬海流に乗って飛島 (山形県)に漂着ゴミとなった経緯や、リサイクル券の管理団体の杜撰管理実態などが報道特捜プロジェクトの最終回放送で暴露された。

この他、消費者による不法投棄も多く発生しており、金銭の負担がかえって不法投棄を誘発している結果となっている。特に、小型テレビや冷蔵庫のリサイクル料が割高ではないかとの指摘もあり[6]、業界団体の電子情報技術産業協会(JEITA)が小型テレビや冷蔵庫のリサイクル料金を引き下げた[7]。

 

今後について

2007年8月31日の環境省、経済産業省合同審議会で、薄型テレビ(液晶・プラズマディスプレイ。電池式は除く)及び衣類乾燥機が家電リサイクル法の対象に追加されることが決定、2007年度中に技術的な課題を解決し同法の政令を改正、2009年度に新制度を導入することとなった。

特に液晶テレビにおいては、相当量の金属の回収が見込めることと、バックライトに自治体での処理が困難な水銀が使用されていることから、「電器・電子機器リサイクルに関する検討小委員会」より品目追加の方向性が表明されているが、ガラスパネルの再商品化にかかる技術やコストおよび、ブラウン管テレビとは大きく異なる素材構成が問題視されており、更なる検討が必要と考えられている。

同時に電子レンジも家電リサイクル法の対象候補に挙がったが、小型化や軽量化が進んでいることと、販売価格も低めであることから、リサイクル料金の負担を求めることが困難とされ見送られた。

 

沿革

  • 2001年4月1日 家電リサイクル法 施行
  • 2004年4月1日 冷凍庫を追加(料金は冷蔵庫と同じ)
  • 2007年4月1日 エアコンの料金を500円(消費税込み525円)値下げ(1回目)
  • 2008年11月1日 エアコンの料金を500円(消費税込み525円)値下げ(2回目)。またテレビと冷蔵庫・冷凍庫のサイズ区分を2種類とし、小サイズの料金を値下げ(サイズ区分を行っていないメーカーもある)。
  • 2009年4月1日 薄型テレビ(液晶テレビ・プラズマテレビ)と衣類乾燥機(料金は洗濯機と同じ)を追加

 

構成

  • 第1章 総則(1・2条)
  • 第2章 基本方針等(3 - 8条)
  • 第3章 小売業者の収集及び運搬(9 - 16条)
  • 第4章 製造業者等の再商品化等の実施(17 - 31条)
  • 第5章 指定法人(32 - 42条)
  • 第6章 雑則(43 - 57条)
  • 第7章 罰則(58 - 62条)
  • 附則

 

関連項目

  • 循環型社会形成推進基本法
  • 使用済自動車の再資源化等に関する法律(自動車リサイクル法)
  • 廃棄物の処理及び清掃に関する法律

 

脚注

  1. ^ 「対象廃棄物(家電4品目)一覧」 (財)家電製品協会 家電リサイクル券センター、2008年10月5日閲覧。
  2. ^ 「家電リサイクル用語についての質問 「小売業者」ってだれ?」家電製品協会 家電リサイクル券センター、2008年10月5日閲覧。
  3. ^ 粗大ゴミの回収始まる、市の所有地に仮置き場 柏崎(asahi.com 2007年7月27日)、壊れて廃棄された家電製品輪島で搬出始まる(asahi.com 2007年7月3日)、地震によって被害を受けたごみの処理区分について(柏崎市)
  4. ^ リサイクル料金が支払われていない(「PCリサイクル」マークのない)パソコンや単独ディスプレイについては、廃棄の際にリサイクル料金を負担することになる。
  5. ^ リサイクル料金が支払われていない、2005年1月1日より以前に保有されている自動車については、2005年1月以降の車検の際にリサイクル料金の上乗せ徴収が行われた。
  6. ^ リサイクル料は、各車種ごとに定められた自動車と異なり、あるメーカーの冷蔵庫なら冷蔵庫として、機種や大きさに関係なく一律に規定されているため、価格の安い小型の製品ほどリサイクル料の割合が相対的に高くなる。
  7. ^ 小型テレビと冷蔵庫対象、家電リサイクル料値下げへ(読売新聞 2007年8月22日)

 

外部リンク

 

 

出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』 2009.04.24 20:37 変更履歴
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